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エアパッキンとは?その特長と使い方を解説

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エアパッキン

エアパッキンとは?商品梱包に欠かせない気泡緩衝材

エアパッキンとは、日本語で「気泡緩衝材」とも呼ばれる、ポリエチレンシートを材料とした緩衝材の一種です。ここでは、商品梱包に欠かせないエアパッキンの特長や用途、種類について解説します。

エアパッキンの特長は気泡のクッション性

エアパッキンは、ポリエチレンシートの表面に7mmから32mm程度の気泡が並んでおり、この気泡がクッションの役割を果たします。そのため、エアパッキンは耐衝撃性が高く、荷物を衝撃から守るのが特長です。

貨物輸送に利用される代表的な緩衝材には、発泡スチロール、紙製の緩衝材、新聞紙(更紙)、シート状の発泡ポリエチレンでできた「ミラーマット」等があります。エアパッキンは、これらの緩衝材と比べても耐衝撃性が高く、特に割れ物や電化製品の輸送に適しています。

さらに、エアパッキンはほかの緩衝材に比べて価格が安く、コストパフォーマンスに優れている点も特長です。

エアパッキンの7つの用途

エアパッキンの主な用途は商品梱包です。エアパッキンは幅1m~1.2m、長さ40m~50m程度で巻かれた状態で販売されており、荷物のサイズに合わせて切り取って利用することができます。

また、箱の隙間を埋める充填材や、箱の底に敷いて商品のかさ上げをする場合にも利用可能です。

さらに、エアパッキンには以下のような特殊用途もあります。

ハート気泡緩衝材 気泡がハート型をしており、ギフトラッピングにも利用できる。
防錆気泡緩衝材 表面がラミネートされ、気化性薬剤が塗布されているため、防サビ効果が期待できる。
遮光性気泡緩衝材 表面が黒色や茶色で着色されており遮光性が高いため、日光に晒したくない商品の梱包に適しており、さらに梱包した商品のプライバシーも守ることができる。
ミシン目入り気泡緩衝材 梱包材のロールにミシン目が入っており、簡単に切り取ることができる。
静電気防止気泡緩衝材 帯電防止性が高く、静電気が発生しにくいため、半導体やコンピューター部品等を静電気から守ることができる。
アルミ気泡緩衝材 フィルム状に薄いアルミがラミネートされており、遮光性に優れるだけではなく、高い保温性や断熱性も備えた梱包材。家屋の建材等に利用されることがある。
ビニールハウス向け気泡緩衝材 ほかのエアパッキンと比べて耐候性・防滴性があり、野外での利用に適した梱包材。特にビニールハウス内で保温シート代わりに利用されることが多い。

 

このようにエアパッキンには、通常用途に加えて様々な特殊用途があります。エアパッキンの特性を理解し、用途に応じて梱包材を選び分けることが重要です。

エアパッキンの気泡の大きさによる用途の違い

エアパッキンの気泡の大きさは、7mm~32mmまで様々です。気泡のサイズによって、エアパッキンの用途も異なります。最も一般的に利用されているのは、粒径が約10mm、粒高約3.5mmのエアパッキンです。これは、小さな荷物から大きな荷物まで、あらゆる商品梱包に適しています。

中には、気泡の粒径7mm、粒高2.5mm程の小粒なエアパッキンもあります。こちらは折り曲げて利用できるため、小さなモノや軽量物の梱包材として最適です。また、お菓子の箱の保護材として利用されることもあります。

一方、粒径20mm~32mm、粒高約14mmの大粒のエアパッキンは、厚みや強度があるため、重量物の梱包に適しています。さらに、箱の隙間に詰める充填材や、商品のかさ上げに利用されるのが一般的です。

 

エアパッキンの2つの使い方

袋状のパッキン

 

エアパッキン(気泡緩衝材)には、以下の2つの使い方があります。

袋状や封筒の形に加工して使う

エアパッキンはシートを切ったり、丸めたりして、様々な形に加工することができます。

特に多いのが、袋状や封筒の形に加工するケースです。エアパッキンをカットし、ヒートシーラー等で圧着して袋状にすることで、商品を内部に入れることができます。小型の商品をダンボールに入れて輸送する際、エアパッキンを袋状に加工すると非常に便利です。

また、薄いモノや細長いモノを輸送する場合には、エアパッキンを封筒の形に加工することもあります。この場合、エアパッキンの気泡がある凸面を外側に向けて圧着すると、商品を中に入れる際に引っかかりにくくなり、作業をスムーズに進めることが可能です。

凸面・平らな面を使い分ける

エアパッキンには、気泡がある凸面と平らな面があります。商品によっては、凸面と平らな面を使い分けた方がよい場合があります。

凸面を外側にした方がよい場合

凸面を外側にして梱包するのが適しているのは、細かい突起がある商品や金属加工された商品です。細かい突起があると、気泡が破れクッション性が低下する恐れがあります。また、凸面を内側にすると、表面に気泡の丸い跡がつく可能性があるため、金属加工品を梱包する際には特に注意が必要です。

平らな面を外側した方がよい場合

平らな面を外側にして梱包するのが適しているのは、瓶やガラス製品等、曲面が多い商品です。気泡を曲面に合わせて梱包することで、商品と梱包材の隙間がなくなり、クッション性がより高まります。

 

エアパッキンとエアーキャップの違いは「商標名」

エアパッキンとよく似た言葉に、「プチプチ」「エアーキャップ」等があります。実は、プチプチもエアーキャップも、エアパッキンと同じ気泡緩衝材です。メーカーやブランドによって、それぞれ異なる「商標名」が用いられています。

商標名  
プチプチ 川上産業株式会社の登録商標
エアーキャップ
ミナパック
酒井化学工業株式会社の登録商標
エアパッキン 宇部フィルム株式会社の登録商標
エアセルマット 関西和泉株式会社の登録商標

 

もし「エアパッキン」と言っても相手先に伝わらない場合は、「プチプチ」「エアーキャップ」等と言い換えることで、伝わりやすくなります。

 

エアパッキンの特長や2つの使い方を理解しよう

エアパッキンは、シート表面の気泡がクッションの役割を果たし、耐衝撃性が高い梱包材です。粒径20mm~32mm、粒高14mm程度の大粒のエアパッキンは、箱の隙間を埋める充填材としても利用されます。

また、エアパッキンは袋状や封筒の形に加工することで便利に利用できますが、商品の特性に合わせて凸面と平らな面を使い分けることも重要です。

さらに、「エアパッキン」と「エアーキャップ」等、商標名によって商品名が異なっていても、これらは同一の気泡緩衝材を指すため、同様にに梱包材や充填材として利用することができます。

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